そんな白クマの店に、「ひょっこりはん」のごとく顔を出したのが、某でございました（笑）。応対した店のお嬢さんは、某と初対面でした。某は、ジョークで、「日本人は嫌いでしょ・・・・・？」というと、作り笑顔で、「いえ、そんな事ありませんでございますよ・・・・・」と返してくれました。某は、商品を見せてもらった後、コロナ前と同様に、スペシャルな割引を求めたのですが、初対面のお嬢は、「できません・・・」の一点張りでした。そこで、「店長の白クマに電話で割引の可否を聞いてくれ・・・」と頼み、電話をかけてもらいました。電話の会話内容を横で聞いていると、白クマは客の国籍を尋ねているようで、女人（にょにん）は、某が日本人だという事を伝えていました。そして、さらに会話を聞いていると、レジスタンス（反逆者）という単語が聞こえてきました。つまり、「日本人はロシアに盾をついた反逆者だから、割引には応じるな・・・」という事を述べていたのでしょう。その結果、サルマトを有する「おそロシアの女狐（めぎつね）」が言うには、一切割引できないとの事・・・・・。某は、怒りの感情をたずさえて、店を後にしました。

 ただ、その数日後、奇跡は起こります。ちょうど、クリスマスの前々日だったと思います。たまたま白クマの店の前を通りかかったら、白クマ本人と遭遇・・・・・。３年ぶりぐらいの再会です。以前、携帯電話で見せてもらった奥様と一緒でした。白クマは、旧友と再会するかのような驚きと喜びの表情を見せたかとおもうと、某の方に歩み寄り、自然と二人は握手・・・・・。やや時間の長い、そして、力強い握手でした。白クマは、前足で、「さあ、どうぞ…‥」と、某を店へ迎え入れようとしましたが、割引がないなら店に入っても仕方がないので、「以前のように、割引できますか？」と尋ねると、「もちろんだよ・・・・・」と首を縦に振り、店内に招き入れました。白クマは、マックスの割引率を、先日の女人に伝え、用事があったのか、奥さんと一緒に店から出ていきました。そうやって仕入れたのが、今、別の場所で出品している、ロシア産のデマントイドガーネット（０．４３ｃｔ）なのです。応対してくれた女人は、某が、店長と懇意なスペシャルなカスタマーだと分かると、先日とは打って変わってフレンドリーになり、顔の表情も柔らかくなりました。某は、事のついでに、「プーチンは好きか？」と尋ねてみました。すると、あたりを見回し、警戒し、目が泳いで、視線が定まらなくなりました。そして、人差し指を唇に当て、「その事に関しては、私は言えません・・・・・」というジェスチャーをしました。実に分かりやすい子です（笑）。そして、その後、まあ、こんな娘に行っても仕方ないのですが、「年内に戦争を終わらせなさいよ・・・・・」というと、彼女は、しばらく考えた後、人差し指と中指を絡めるジェスチャーを致しました。これは、「幸運を祈る」という意味です。おそらく、「私も、そうなる事を願っている・・・・・」という事でしょう。ちなみに、彼女に、「君の父や兄弟も戦争に行っているのかい？」と尋ねると、「私の実家は、ロシア中央部のシベリアなので、父も兄弟も、戦争なんかには行かないわ・・・・・」との事でした。戦争に行くのは、ブリヤート人など、ロシア国内の少数民族が中心だと伝えられています。これも、紛れもない事実であります。

 さて、今回、皆様にご紹介する商品は、タイ人の宝石コレクターから譲ってもらった「ナミビア産デマントイドガーネット」です。コレクターのクオリティーですので、カットも内部状態も秀逸です。「虹色ファイア（レインボーの光彩）」が、バチバチにはじけます。まさに、名前のごとく、「ダイヤモンドのような石」でございます（笑）。ところで、このタイ人が面白いやつでして、１９９０年代の日本の音楽が大好きなんだそうです。心にしみるそうです（笑）。特に、安室さんとか、ユーミンさんの歌が好きだと言っていました。タイの音楽は嫌いなんだそうです。うん、それは分かります。３０分以上、タイの演歌を聞いていたら頭痛がしてきますから・・・・・（笑）。また、東京よりも、大阪の方が好きなんだそうです。うん、それも分かる。大阪は、繁華街が一本道なので、大阪の地理に不案内なタイ人でも迷子にならなくて安心ですからねえ・・・（笑）。

   ＊１個だけの方がよろしい方は、ご質問欄にてお知らせ下さいませ。当出品を取り消し、再び、１１００００円にて、再出品させて頂きます。無選別なら、９００００円にて、承ります。見た目はどちらも変わらず非常に綺麗ですが、一方には、ほんの少しだけインクルージョンがあります。ルーペでないと見えませんので、気になさるレベルではないかと・・・・・。

 ＊今回の商品は、一枚目の写真で、小さなラウンド（丸）が３つ並んでいる内の、その両端のルースです。お分かりにならなければ、ご質問下さいませ。